10月10日(土)、デイセンターリハビリプラザ藤井寺にて「認知症家族の会」を開催し、認知症のご利用者、ご家族5組9名の方にご参加いただきました。
今回、開催するに至った背景として、意思疎通が困難なご利用者のご家族から「デイで何をしているのか、本人に聞いても分からない。どんな事をしているのですか」「何を食べていますか」と心配なご様子でお話しがあり、また、介護で悩んでいるご家族からは「自宅での生活に不安がある」「今後はどうなっていくのかが分からなくて不安」などの相談を日常的に受けておりました。その中で、私たち介護や医療に携わる専門職で「不安を抱えている」「悩みを抱えている」「困っている」方々に何かできることはないかと考え、認知症について普段から同じような悩みを抱えておられるご家族にお集まりいただき、少しでも不安を軽減することを目的に「認知症家族の会」を開催することにいたしました。
家族会では、認知症を理解していただけるよう基礎的な内容で勉強を行い、介護相談では、日々の生活を送っている上で悩んでいることや困っていることなどを話していただき、私たちスタッフよりお答えさせていただきました。リハビリ体験では「デイで今日は何をしてきたのか」のご家族の問いに答えられないご利用者に代わって、リハビリ機器を使用した運動を実際に体験していただき、ご利用者の普段の頑張りを体感していただきました。また、手芸や塗り絵などの手作業や、昔の道具や遊びなどの写真を見て思い出しながら話しをする回想法、タッチケアや読み書き計算のドリル等、リハビリプラザ藤井寺で行っている認知症状の進行を防ぐための取り組みを紹介させていただきました。
ご参加いただいたご家族の中には、「参加して、少し気持ちが楽になりました」「自分のところだけではないんですね」と涙を流して話されていた方もおられ、また「普段、デイで何をしているのかを聞いても答えてはくれないので、体験できて良かった。安心しました」「認知症について理解できました」とのお言葉をいただき、スタッフ一同心より嬉しく思いました。
この「家族会」を通して、ご参加頂いた皆様には、共に話し合い、共感し、親睦を深めていただいたり、「認知症」を理解していただくことで、少しでも気持ちが軽くなり、実りのある有意義な時間を過ごしていただけたのではないかと感じております。
また、リハビリプラザ藤井寺での取り組みを知っていただくことができ、より一層スタッフとご家族との信用や信頼、相互理解を深めることができたように感じました。
リハビリプラザ藤井寺は平成24年に開設され、早くも4年目を迎えます。これも一重にご利用者やご家族のご支援・ご協力の賜物と心より感謝いたしております。私たちは「快適をご利用者に安心をご家族に」をモットーに在宅生活を支援することを使命としています。良質な介護・医療サービスを提供することで、介護を通してご利用者やご家族の一助となれば幸いです。今後も地域に根ざし、ご利用者やご家族の事を一番に考え、より良質なサービスを提供できるようスタッフ一同一丸となり頑張って参ります。