日に日にあたたかくなり、春の気配を感じるようになりました。
春といえば桜ですが、日本の春の始まりを飾るのは、紅白のかわいらしい花、梅ですよね!
リハビリプラザ松原では、フロアを飾る梅の花の作品を作りました。
ご利用者の方々が枝を水墨画のように筆と墨で力強く描き、滲みや濃淡などいろんな表情をつけてくださって、作っている最中はどんなものになるか…ワクワク!
梅の花もひとつひとつ丁寧に作って貼り付け、見ごたえがあります。
タイトルは「鶯宿梅(おうしゅくばい)」。
鶯宿梅とは梅の品種のひとつです。
また、鶯宿梅は平安時代の「大鏡」に記された日本の古い故事としても有名です。
その故事を簡単にご紹介すると、平安時代の時の天皇が、御所にある梅が枯れ、代わりの梅を従者に探させたところ、ある家の梅が大層美しいと聞き、梅を献上させました。後日、梅が届きましたが、枝にくくられた手紙には、『勅なれば いともかしこし 鶯の 宿はと問はば いかが答へん』という和歌が詠まれていました。「勅命ならば献上しますが、その梅を宿にしていた鶯に「宿はどこか?」と聞かれたらなんと答えたらよいでしょうか」という内容の見事な和歌に、天皇はどこの家の梅か従者に聞くと、歌人の紀貫之の娘の家だということ、梅が父の形見のものだとわかり、梅を返したそうです。
そんな「鶯宿梅」のタイトルに負けないくらい立派な作品ができ、フロアからよく見えるスタッフルームの入り口に飾っていますので、お立ち寄りの際はぜひご覧ください♪
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