~ご入居者に寄り添い、施設生活をサポートする『介護コンシェルジュ』~
ハートケアグループ有料老人ホームでは、2022年12月から、ケアホーム入居後の困り事や不安、希望・要望(ニーズ)など、ご入居者と話をすることで想いを聞き取り、満足のいくサービスに繋げるための専門スタッフがおかれるようになったそうです。
その名も介護コンシェルジュ。
一般的に「コンシェルジュ」とは、「総合世話係」のような職務を担う職業名として、現在では様々な業種で使われています。
現在、有料老人ホームの各施設には1~3名、グループ全体で約10名の介護コンシェルジュが活躍しており、日々、ご入居者に寄り添ってお声を聞いているそうです。今回は、『介護コンシェルジュ』がどのようにケアホーム入居後の生活をサポートしているのか、リポートしたいと思います!
今回は大阪市平野区にあるケアホーム長吉にやってきました!
食堂でご入居者Aさんと介護コンシェルジュがなにかお話をしているみたいです。
「こんにちは、Aさん。今日の調子はどうですか?」
まるで近所の方や友人と話をするような感じで、好きな食べ物のことや趣味のことなど楽しく雑談中…
「ケアホームの生活でなにか困ったことはありませんか?」
「ケアホームでやってみたいことはありますか?」
「趣味や日課など、以前されていたことやお好きなことはなんですか?」
など、ケアホームでの生活や困りごとも遠慮なくお話していただけるように、介護コンシェルジュは日々ご入居者と少しずつお話をしているそうです。
最初は、新入居者の生活を総合的にサポートする役割でしたが、現在は、新入居者に関わらず、皆様にお話を聞いているそうです。雑談から今までのその方の生活や好み、ご入居者からの
「前はこういう趣味をしていたので、続けたいな」
「運動など活動的なものより、園芸などのんびりした趣味が好き」
「たくさんの方と交流できるレクリエーションがしたい!」
など、思いや好みを元に、施設でのクラブ活動や生きがい活動の提案もしています。
介護コンシェルジュは、ご入居者の想いや希望などに耳を傾け、お一人お一人に寄り添える方が選ばれているそうで、ご入居者と一緒にクラブ活動に参加したり、飼育しているメダカや小鳥のエサやり、掃除といった役割活動も会話を弾ませながら、楽しくサポートしているとのことです。
↑ケアホーム長吉での干し柿作り。
介護コンシェルジュもご入居者と一緒に活動しています。
↑園芸活動。一緒にお花の水やりも。
介護する職員も介助やレクリエーションを通してご入居者と信頼関係を築きながらお話をしていますが、職員には様々な介護業務があり、ご入居者に寄り添ってお話を聴きたくても、時間に限りがあることが心残りだと感じていたそうです。ご入居者も「職員が忙しそうだし、話しかけにくい…」と、言い出せなかったり、気を使われることも…。
そこで、話を聞くことに専念できる「介護コンシェルジュ」が、サポートするようになりました。なんでも相談できる身近な職員さんがいつも施設にいることは、それだけでなんだか安心できる気がします。
介護コンシェルジュがサポートするようになって約1年が経ち、どのように変わったか施設本部の本部長さんにお話を聞くと……
~施設本部の本部長さんのお話~
「多くのケアホームの職員から、
『ご入居者が介護コンシェルジュと話をすることで、笑顔になったり、一緒に趣味活動や生き物の飼育、花の水やりをして活き活き過ごされている』
『帰宅願望の強かったご入居者が、介護コンシェルジュが傍で寄り添って話をお聴きすることで、気持ちも落ち着いてこられた』
と嬉しい報告がありました」
「さらに、ご入居者が笑顔で楽しそうに過ごされている様子は、見ている職員にとっても嬉しく、『介護コンシェルジュがいてくれると助かる』といった嬉しい声もありました。
当初、ご入居者だけでなく、ケアホームの介護職員達に介護コンシェルジュの存在を理解してもらえるか心配もあったので、受け入れてもらえていることはとても嬉しく感じています。
会話のやり取りや、ご様子、経過など、介護コンシェルジュがとっている記録を職員間で共有することで、皆でご入居者の理解が深められ、要望に応えられるサービスに繋がるものと期待しています」
ご利用者の安心にも、職員の安心にも繋がる大切な役割がある介護コンシェルジュ。今は「ケアホーム」にとって、なくてはならない専門スタッフなんですね!
この介護コンシェルジュについてのリポートで、ご入居されている方だけでなく、これから当社の有料老人ホームへ入居を考えておられる方、そのご家族に少しでも安心していただけたら嬉しいです。
次回は、介護コンシェルジュがご入居者K様とのお話の中で聞いた『好物の海苔の佃煮をまた食べたい…』とのご希望から、楽しく買い物へ出掛けることになったエピソードをご紹介したいと思います。