前回ご紹介した『介護コンシェルジュ』紹介の第2弾!
ケアホーム入居後の困り事や不安、希望・要望(ニーズ)に対するご入居者のお話を聞き、満足のいくサービスに繋げるための専門スタッフ、『介護コンシェルジュ』。
今回は、ケアホーム長吉で、介護コンシェルジュがご入居者K様とのお話の中で聞いた『好物の海苔の佃煮が食べたくて…』とのご希望から、楽しく買い物へ出掛けることになったエピソードをご紹介したいと思います。
思い出の海苔の佃煮を食べたい!~ケアホーム長吉のご入居者K様の場合~
ケアホーム長吉にご入居のK様は、現在87歳。
とても穏やかで優しく、ケアホーム長吉では、毎朝スリング体操をして活発に活動されているそうです。
↑介護コンシェルジュとK様
そんなK様と介護コンシェルジュとの会話の中で
『あそこの佃煮は美味しいんや』
と、海苔の佃煮の話題に…。
その海苔の佃煮は、今は亡き奥様やK様が気に入ってよく食卓に上がっていて、お店に買いに行っていたそうです。思い出の味を懐かしそうに話されているK様の思いを叶えようと買い物に出かけることになりました。
K様は、変形性膝関節症を患われていることもあり、車椅子で出かけることを提案しましたが、K様からは『歩いて行きたいんや』との返事が。
今回は、念のため車椅子を用意して出かけることになりました。
当日は、コンシェルジュと一緒にK様の道案内でお買い物へ。
『こっちの道や』
『ここの家は○○さんや』
「ほんとですね~、よく覚えていますね~」
『当たり前や~』
道中、考え込んだり、足元がふらついたりする場面もありましたが、K様の道案内で無事お店に到着。
『お~これや~、これが美味しいんや~』
すぐに棚に並んだ海苔の佃煮を見つけると、コンシェルジュにも『買ってあげるわ~』とにっこり。(お礼を言ってお気持ちだけいただいたそうです。)
帰り道、途中で少し足元がふらつかれてきたので車椅子を杖代わりに押して歩いてもらうことにしました。
そしてケアホーム長吉が見える場所まで来るとコンシェルジュが『本当によく頑張りましたね、さぁ~車椅子に乗って下さいね』と声を掛けられ、K様も満足されたのか、そこでやっと車椅子に座って下さいました。
『ただいま~』と施設に到着すると、職員皆から『おかえり~』と拍手でお出迎え!帰りの信号まで自分の足で歩かれたことを伝えると、『よく歩きましたね』『頑張りましたね』と、また拍手が起こり、K様の目には少し涙が。
コンシェルジュにとっても思い出深い出来事となったようで、こんなふうに話してくれました。
「その時のK様の嬉しそうな、得意げな顔はいつまでも忘れられません。私にも幸せな一日になりました。これからもご入居者の想いに寄り添っていきたいと思います」
「介護コンシェルジュ」はご入居者の身近な存在であり、良き相談相手、話し相手でもあるんですね。前回と今回で「介護コンシェルジュ」について皆さんに少しでも知っていただけたなら嬉しいです。