新たに「有料老人ホームでの髭剃り事故」について事例を掲載しました。
2010年8月 のアーカイブ
『事例集とヒヤリ・ハット』事例掲載のお知らせ
2010年8月16日 月曜日通所介護(成功事例):口臭が改善され、他者との会話機会が増えた
2010年8月12日 木曜日事例
本人像:58歳女性 要介護2/若年性認知症
(サービスに至る経緯)
体力維持、社会参加を目的にデイサービスを利用していた。認知症が進むにつれ、食後の歯磨きをしなくなった。家族も日々の介護に手一杯で口腔ケアができていない状態だった。認知症のため会話が続けにくくなってきたのと同時に口臭が強く、他利用者から避けられるようになり、一人で過ごすことが増えたため、口腔機能向上プログラムへの参加を勧める。
(開始時の状況)
・話しかけると短文で答えられるが、会話が続かない状態。
・歯磨きの誘導をするが、拒否されることが多い。
・歯茎には食べ物の残渣が多く、口臭もかなりきつい。
(対策)
食事前の集団口腔体操では、その場に参加しているだけであったため、より個別的な関わりが必要であると担当者会議で話し合い、口腔機能向上プログラムを実施する。
ヒント
(経過)
1ヶ月目:歯磨き、口腔清拭に対し拒否することが多く、プログラムへの参加は困難であった。そのためプログラムは休止し、歯科導入を勧める。
3ヶ月目:以前からの残渣物はかなり軽減し、口腔ケアに対しての拒否も減ってきた。歯科通院が終了となったが、歯磨きの自立が困難であったため口腔プログラム再開となる。
4ヶ月目:アイス綿棒を用いて口腔マッサージを導入する。「冷たくて気持ちがいい」と受け入れは良好であった。
5ヶ月目:歯磨き誘導すると、歯磨きをするようになった。スタッフによる歯磨き援助も拒否をしなくなった。口唇、舌の体操も鏡を見ながら行うようになった。
8ヶ月目:鏡を見ながら口腔体操もしっかり行うようになりスタッフと話をする時間が増えた。
12ヵ月目:集団での口腔体操もしっかりとするようになった。食後は誘導、一部介助が必要であるが、歯磨きをしっかりするようになったため、口臭が激減した。自分から話題提供することもあり、他の利用者と会話する場面が多く見られるようになった。
(現在の状況)
・発生練習も兼ねた会話の時間を楽しみにしており、以前の仕事や家族の話など、会話の幅がかなり広がった。
・他の利用者とも会話する機会が増え、以前に比べると表情もかなり明るくなった。
・自宅での歯磨きは、夜のみ家族誘導で行っている。その他は、できる時はうがいをするなどの機会が増えてきた。
(家族の声)
「以前が介助の仕方が分からず、拒否が強かったために歯磨きまで手が回らなかった。今は声をかけて洗面台まで連れて行けば、自分で磨いてくれるので、とても助かっています。」
(まとめ)
口腔ケアに対して、口の中をきれいにするという意識はあっても、誤嚥性肺炎の危険や、口臭によるコミュニケーションへの影響など知られていないことが多い。叉、口腔機能が低下すると嚥下障害や話し言葉などの問題も起こってくる。しかし、口の中を見られることを拒絶されることもあり、口腔ケアのの導入は利用者に合わせて進めていくことが必要である。
今回、歯科受診を勧めたことで口腔機能向上プログラムへの導入がスムーズに行えた。口腔ケアを続けることで口臭が改善され、他者とのコミュニケーション機会が増え、生活の質が向上したと考える。
『事例集とヒヤリ・ハット』事例掲載のお知らせ
2010年8月12日 木曜日新たに「口腔ケア」についての事例を掲載しました。
『事例集とヒヤリ・ハット』事例掲載のお知らせ
2010年8月5日 木曜日新たに「住環境の整備」についての事例を掲載しました。
福祉用具貸与・住宅改修(成功事例):住環境の整備
2010年8月5日 木曜日事例
本人像:91歳男性 要介護4/パーキンソン病
(相談内容)
パーキンソン病が徐々に進行し、歩行不安定で床からの起き上がりができない。自宅内では壁や家具につかまり、一人で歩行して転倒することが多くなってきている。床に布団を敷いて寝ているが、床から自力での起き上がりができないため、妻の介助で起き上がっている状況。何か良い方策がないかと相談があった。
(提案及び方策)
①手すり付きの電動ベッドを導入し、起き上がり動作の自立、ベッドの高さを調整することで立ち上がり動作も自立することで安全性を確保する。
②浴室、トイレ、廊下に手すりを設置し、自宅内の歩行の安全性を図る。
③車椅子、歩行器のレンタルをすることで屋内外の移動の安全性を向上を図る。
ヒント
(結果)
①電動ベッドの利用により、起き上がり動作及び立ち座り動作が自立して安全にできるようになった。
②手すりの設置により自宅内の移動やトイレ、入浴が自立して安全に行えるようになった。
③一部介助が必要であるが車椅子、歩行器のレンタルにより外出時の移動が安全に行えるようになった。
(本人・家族の声)
本人の声:「手すりを必要な場所に取り付けてもらったし、ベッドなどを利用することで自分でも、できることが増えたので大変嬉しいです。」
家族の声:「本人も自立することが増えて喜んでいますし、私の介護負担も少なくなったので嬉しいです。」
(ポイント)
加齢や病気の進行によって困難になってきた日常生活動作が、住宅改修や福祉用具の利用によって可能になるケースが多くあります。
本人の身体状況に適した福祉用具を選定することにより、安全性の向上と介護負担軽減につながった。
(手すりの豆知識)
手すりの役割は、歩行時の身体の支えや目的場所までの誘導、トイレやお風呂などでの動作時の姿勢の保持、転倒・転落の防止などの役割がある。手すりにも様々な形状のものがあり、用途や身体状況などに応じて、適切な手すりを選ぶことが大切となる。
養成講座開講情報(大阪府内)
2010年8月3日 火曜日平成22年7月30日現在の大阪府内の養成研修講座の開講予定をUPしました。
ガイドヘルパー養成講座・ホームヘルパー養成講座・介護職員基礎研修の直近4か月分の開講予定がご覧になれます。
詳しくは、『資料のダウンロード』のページ内の大阪府養成研修講座資料の項目をご覧下さい。
職員募集(ヘルパー、看護師)
2010年8月2日 月曜日・ヘルパー24門真のヘルパー(正社員/パート)
・デイセンターリハビリプラザ門真の看護師・准看護師(パート)
を募集しています。
詳細は、職員募集のページをご覧下さい。