事例集とヒヤリ・ハットのページに「通所介護(成功事例):閉じこもりで動かない生活を通所介護で活性化へ」を掲載しました。
2013年11月 のアーカイブ
『事例集とヒヤリ・ハット』事例掲載のお知らせ
2013年11月29日 金曜日通所介護(成功事例):閉じこもりで動かない生活を通所介護で活性化へ
2013年11月29日 金曜日本人像:80代 男性 要支援1
ご利用までの経緯
本人は下肢筋力の低下により歩行バランスが悪く、長時間の歩行が困難な状態であり、妻が身の回りのことはすべてしているため、本人は通院以外ではほとんど外出することがなく一日中座椅子に座って過ごす生活である。家での引きこもりを心配した妻からの相談により週一回の通所介護の導入を開始する。
解決すべき課題
・椅子からの立ち上がりが困難になるほどの下肢筋力の低下を改善する。
・生活意欲の低下
援助の方針と働きかけ
・閉じこもりを防止するために週一回からデイサービスの利用を開始し、リハビリをして機能回復を図る。
・自発的な気持ちが低下しているので、他者との交流を促し、意欲を持ってもらう。
当初、本人は難聴のため他者との交流に不安を持っていたようで自分から会話をしようとしなかったため、スタッフから声かけをし、会話では傾聴の姿勢を心掛けて本人のコミュニケーション不安の解消に努めた。そのことで、本人の不安がだんだんなくなっていたようで、スタッフだけではなく他の利用者とも笑顔で話をされるようになった。しかし、家では妻が本人の代わりに話をして本人はうなずくことが多いので、本人からの発言を尊重するように妻に理解を求め、先に気を利かせるのではなく傾聴の姿勢で本人のペースで会話をして、本人の思いを聞き取るようにと伝えた。
結果とまとめ
行き始めの頃は、目的も目標もなくただ行かなければいけないという義務感で通っていて、「明日雨が降ると行かない、危ないからやめておく」など消極的な発言もあったが、今では一日も休むことなく利用し、デイでは機能訓練にもまじめに取り組み、他者との交流にも積極的になり、明るい表情からは利用開始時と比べて見違えるような活気が感じられるようになった。本人からも「家でゴロゴロしていてはダメです」と言う言葉が聞かれるようになった。また機能訓練により、握力や持久力が向上し、今では自発的に毎日散歩に出かけるようになっている。
通所スタッフの温かい励ましや声かけによりデイが安心できる空間に感じたことや、他の利用者との会話などを通して会社員として長年勤めた感覚を思い出したことで、自信を取り戻したのではないかと思う。他者との交流が本人の生活を改善させた事例と言える。
ハートケア通信12月号
2013年11月27日 水曜日ハートケア通信12月号をUPしました。
今月号では、先日ブログでもご紹介した『ハートケアグループ25周年記念式典』のレポートを特集としてお届けしています。また、「機能訓練事業部だより」ではベッドから自力で起き上がる方法、「笑う門にはリハビリきたる」では、転倒予防にもつながる足の指の体操の記事を掲載しています。
グループ通信のページからご覧ください。
ケアホーム家族運営懇談会
2013年11月25日 月曜日職員募集(総合職、事務職、ケアマネジャー、ヘルパー、介護職)
2013年11月22日 金曜日・ハートケアグループ本部総務部の総合職(正社員)
・交野営業所の事務職(正社員)
・ハートケア富田林のケアマネジャー(正社員)
・ハートケア富田林ヘルパーステーションのヘルパー(パート)
・ケアホーム羽曳が丘・ケアホーム春日丘・ケアホーム西羽曳が丘・ケアホーム伊賀の介護職員(正社員/パート)
を募集しています。詳細は、職員募集のページをご覧ください。
教育・研修システムのページをリニューアルしました
2013年11月21日 木曜日ハートケアグループでは、職員の教育・研修体制を充実させています。
新入職員研修では5日間の日程を組み、会社の仕組みやルール、介護保険制度に関する知識、接遇マナーなどの研修を行います。入社後も、部門ごとの研修で記録の書き方や介護技術について学んだり、当社の産業医を講師として医療に関する研修を行ったりしています。また、介護福祉士受験対策勉強会など、職員の資格取得の支援体制も整えています。
詳しくはリニューアル後の「教育・研修システム」のページに掲載していますので、ぜひご覧ください。
養成講座開講情報(大阪府内)
2013年11月20日 水曜日平成25年11月12日現在の、大阪府内の事業所での養成研修講座の開講予定をUPしました。 介護職員初任者研修・移動支援従業者養成研修・同行援護従業者養成研修の直近4か月分の開講予定がご覧になれます。
詳しくは、『資料のダウンロード』のページ内の大阪府養成研修講座資料の項目をご覧下さい。
ケアホームだより11月号
2013年11月18日 月曜日ケアホームだより11月号をUPしました。
11月号では、ハロウィンの様子や、毎年ホーム近くの公園で行われる「羽曳が丘だんじり祭り」を利用者様が楽しんでおられる様子を詳しく掲載しています。
グループ通信のページからご覧ください。
『事例集とヒヤリ・ハット』事例掲載のお知らせ
2013年11月18日 月曜日事例集とヒヤリ・ハットのページに「有料老人ホーム(成功事例):独居生活から家庭的なホームでの生活で不安の解消へ」を掲載しました。
有料老人ホーム(成功事例):独居生活から家庭的なホームでの生活で不安の解消へ
2013年11月18日 月曜日本人像:80代 男性 要介護5
利用までの経緯
妻が先に亡くなり、独居となった。介護サービスを利用しながら在宅生活を続けるが、認知症を発症し、散歩に出て鍵を無くすから始まって徐々に症状が悪化し、過食、夜間徘徊、失禁も続くようになった。生活全般に対しての気力低下も見られたため、近くに住んでいた長男は本人の在宅生活は困難と判断し、ケアマネと相談をした上で長男の家の近くの有料老人ホームへの入居となった。
解決すべき課題
・日中布団から出ようとしないので、できるだけ離床を促し、生活リズムをつける。
・集中力が維持できず落ち着かない様子で、食事中も立ち上がることが度々ある。
・突然に物や壁を気が済むまで強く叩く行動が度々ある。
・夜間徘徊がある。
援助の方針と働きかけ
認知症の進行による気力減退と加齢による体力の低下のため、歩行が不安定になっているため、生活全般において誘導指示と転倒防止の見守り介助が必要である。訪問介護サービスを利用し、食事、排泄、入浴、更衣などの介助をして清潔の保持ができるように支援する。社会参加についても考え、生活を活性化するために通所介護サービスも利用し、外出の機会を設け、趣味(エレクトーンの演奏)を楽しみ、人とふれ合えるようにする。
物をたたく行為については、心療内科を受診して適切な薬を処方されたことで減少した。また本人の不安を和らげるため、家族との連絡と連携も頻繁にし、長男が休暇の時には外出に連れ出すなどしてもらった。
結果とまとめ
ホームのスタッフにも慣れ、家族も毎週面会に訪れるので、入居当初よりも落ち着つきが見られ、ホームでの生活リズムにも順応している。長男からは「父も自分も安心できる場所が見つかってよかった。両親が元気なころより、今の方が親子三世代に強い絆ができたように思う」と喜んでくださっている。
利用者と家族の双方にこれからも満足していただけるようにスタッフで努力していきたい。