事例
本人像:45歳男性 要介護4/脊髄損傷
(相談内容)
学生時代にプールに飛び込んだ際に頚椎を骨折し、脊髄損傷となった。加齢とともに本人の体重が80Kgを超えてきており、家族も高齢化して入浴介助が困難になってきたので浴室環境を改善して欲しい。
(提案)
目的は介護負担の軽減とする。
大規模な工事を行い、天上走行式のリフトを設置する選択肢もあるが、公的補助金を利用しても自己負担金が高額になってくるということもあり、ご家族の意向を踏まえ、据え置き型浴室リフトの設置の提案を行った。
ヒント
(利用者の声)
母親:「自分も歳を取って息子の介助が日に日にしんどくなっていた。このリフトでほんとに楽に介助ができるようになりました。」
本人:「自分が太ってきたことで母親の負担が増えていることも理解しており、親に気を遣っていたけど、気持ちが楽になりました。」
(今回のポイント)
天井走行型リフトを設置すると浴室→脱衣室→トイレ→居室等へ移動できるというメリットはありますが、高額な工事費用がかかります。今回はご家族の意向もあり、簡単に設置できて介護保険制度のレンタル対象商品となっている「据え置き型リフト」をご提案しました。
「据え置き型リフト」のメリットは以下の点があげられます。
・工事費用がかからない。(※一部例外あり)
・介護保険制度を利用できる。
・府営住宅や公団、マンション等の浴室にも設置できる可 能性が高い。
・不要になれば取り外すことができる。