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タイトル
マーク 2013.08.12 line 有料老人ホーム(成功事例):介護抵抗のある認知症の方の介護

本人像:90代 女性 要介護4 認知症


利用までの経緯

長男夫婦と3人暮らしであったが、介護を担っていた嫁が亡くなり日中は独居となる。下肢関節にゆがみと痛みがあり、ゆっくり杖歩行での移動はできるが不安定な状態。手すりのない所は転倒の危険もある。認知症も発症しているため、ご飯を食べたことを忘れたりして排泄も困難になっている。そのため、日中・夜間ともに介護が必要となり、自宅近くの施設に入居となる。


援助の方針と働きかけ

・転倒防止

介護用ベッドを利用してベッド柵を利用し、自分で寝起きができるようにする。廊下を移動するときは手すりを持ってもらい転倒を防止する。

・排泄

自力では失敗なく排泄できないため、定期的なトイレへの誘導や本人からの訴えがあった時に介助する。夜間についてはポータブルトイレを使用し失敗をなくすようにする。

・昼夜逆転への対応

夜眠れない時は、無理に寝てもらうような声かけはせずに少しの間、世間話をして付き合ったりしてホットミルクを飲んでもらうと落ち着いて居室に戻る事が多い。

・介護拒否への対応

無理強いせずに時間をおいてスタッフを変えるなどして世間話をしながら誘導すると抵抗なく介護が行える事が多い。プライドが高く、人目のある日中には「自分でできる」と拒否される事が多いので、本人のプライドに傷をつけないように声かけをし、別室に移動するなど他の利用者にわからないように介助を工夫する。

・楽しみのある生活

ホームでは歌を歌ったり、話をするのが好きなので童謡や唱歌をみんなで歌ったり、ボール投げやゲームなどのリクリエーションにも意欲的に参加できるように支援する。また、デイサービスを利用したり、地域の老人会にもできるだけ参加できるようにスタッフが付き添うなど他者との関わりを持てるように取り組みを行う。


結果とまとめ

日中は介護拒否が見られるため配慮が必要であるが、夜間になるととても素直になり、声かけや誘導排泄介助に感謝の言葉を言ってくれる。また、性格はとても明るく、活発でレクリエーションや外出が大好きで散歩に出かけると、知らない人にも手を振ったり、自分から挨拶をするなど元気に楽しく過ごしている。本事例は、本人の性格を理解してプライドを傷つけないように配慮することでスムーズに介護を受け入れてもらえたと言える。今後も、近所の公園への散歩やデイサービス・老人会への参加など楽しみを取り入れ、支援しながら地域との関わりを深めていきたい。


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