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タイトル
マーク 2013.08.19 line 通所介護(成功事例):デイ・ショートステイの利用による介護負担の軽減

本人像:80代、女性、要介護5、認知症


利用までの経緯

若い頃は店を経営していたため、話好きで社交的な性格。長男夫婦と夫と同居しており、夫婦でデイサービスに週2回通いながら生活をしていたが、夫の死後に認知症が進行し、傍に誰かいないと不安から大声で叫ぶようになった。家族の介護負担が大きく、デイサービスとショートステイのサービスを徐々に増やすことになる。


解決すべき課題

・穏やかに日常生活を送る。

・身体機能低下の防止

・認知症の進行と身体機能低下により、思うようにできないことから大声で叫んだり、物を投げつけたりなどの暴力行為を抑制すること。


利用中の働きかけ

介護負担の軽減、別居家族の理解

家事などで家族が離れると一人でいることへの不安から大声で叫んだり、認知症から立ち上がりや歩行できないことを忘れて椅子やベッドから転倒したことがあり、転倒防止の工夫をしたが、それを引きちぎったり、暴れたりして目が離せないため、家族は介護に疲れ、不眠から体調を崩した。そのため、週2のデイサービス利用から週4、週6と回数を増やすことにした。しかし、他の家族は、訪問時に本人が問題なく過ごす様子しか見ていないために、毎日のデイサービス利用や月10日のショートステイ利用に難色を見せたが、近くの知人や孫からも日ごろの様子を話してもらうことや根気よく説明することでなんとか理解してもらえた。


サービス事業所での働きかけ

デイサービスではデイのスタッフや利用者など誰かが近くにいるように配慮したので穏やかに過ごせている。その配慮により、大声で叫ぶ行為はなくなった。しかし、不穏状態が続く時は、施設内を車いすでの散歩やスタッフ1対1で穏やかに話すなどして気分転換を図る。立ち上がりや歩行ができないことは重度の認知症のため覚えていられないが、スタッフが転倒防止の見守りをしている。


家族の声

家族の声:本人は機嫌よくデイサービスやショートステイに行ってくれるので、安心して託せる事ができ、介護負担も軽減して本当に助かっています。


結果とまとめ

認知症の進行に伴い、身体機能も徐々に低下。家族の介護負担が大きく、日常生活の破綻に至る。しかし、たまに来る他の家族の理解が得られず、毎日のデイサービス利用や月に10日間のショートステイ利用に批難があったが、根気よく話すことにより理解がもらえ、本人も家族もゆとりある平穏な日常生活を取り戻せた。本人の生活改善は、介護にあたる人たちの生活改善がなくてはできないことである。本事例は、介護する家族への配慮と働きかけにより家族の生活を改善ができた事例である。

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