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タイトル
マーク 2013.10.07 line 有料老人ホーム(成功事例):在宅生活を施設利用で支える

本人像:50代 女性 要介護4


利用までの経緯

重度の慢性関節リウマチのため、生活全般に支障をきたしている。夫と息子の3人暮らしで、昼間息子は仕事で不在、夫が妻の介護と家事を行っている。在宅サービスは週2回ヘルパーの入浴介助を利用しているのみで、その他はすべて夫が担っている。本人は在宅サービスの利用に拒否的だが、夫自身は限界を感じている。息子が手術で入院することになり、夫が息子の看病に専念できるようにと短期入所の利用となった。


利用中の働きかけ

在宅生活では夫が妻を抱えてトイレまで移動しており、妻は体格が大きく抱えきれずに何度か転倒することもあった。トイレの間口も狭く、介助スペースとしては困難な環境なので、ポータブルトイレの使用を勧める。まずは、本人の負担を軽減し、ポータブルトイレを受け入れるように介助者2名で対応し、本人が希望する時はかかえて移動するなどで対応する。ポータブルトイレの使用に慣れれば、夫が一人で介助することをイメージし、介護負担が少なく、安全に移動する方法としてスライディングボードの使用も取り入れる。まずは、必要性をそのつど説明し、不安感を与えないようにスタッフの介助方法を統一して介助する。夫への介護技術の指導も行う。


利用者・家族の声

夫の声:今まで負担の一番大きかった排泄介助について、入所中に良い介助方法を一緒に考えたり、教えていただけたりして施設のスタッフの方々にとても感謝しています。今後は、妻にも介護サービスの利用を受け入れてもらう様に話をして上手に介護サービスを利用し、介護負担をできるだけ少なくしながら在宅生活を維持できるようにしたいです。



結果とまとめ

当初は、介護拒否をして受け入れも困難であったが、本人のペースですすめていくことで徐々に抵抗感も少なくなった。2週間の入所期間の中で、いろいろなことに取り組む時間もないため、介護者が一番負担に思う部分に集中的にアプローチすることで、本人も夫もともに介護の受け方とやり方を習得することができた。また、施設入所をきっかけに夫の意識が変わり、以前は妻が他人にされるのを嫌がることにたいしては、自分で応えてあげようとしていたが、長い目で在宅生活を見据えて何が必要かを考えられるようになり、妻への介護サービス導入を積極的にとらえるようになった。本人が夫以外の介護を拒否する態度はまだ続いているが、夫からも説得することで徐々にヘルパーの介護も受け入れるようになり、今はデイの利用も検討している。

施設入居することで一時的な介助者の負担軽減に繋がるケースは多い。本事例は、在宅生活をイメージし目的や目標を明確にすることで、入居期間をより有効に使えた事例であると言える。今回の妻の施設入所により、夫にとって身体的にも精神的にも負担が軽減でき、今後の在宅介護生活を支えていく役割の一部を担えたと言える。

 

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