本人像:60代 女性 要支援2
利用までの経緯
認知症の夫の介護をしていたが、夫の認知症の進行によりまずは夫が通所介護を利用することになる。しかし、夫が一人では嫌だということで、妻である本人も一緒に通所サービスを利用開始することになった。本人は足が弱く、介護により足腰の痛みも発症していたので、リハビリのあるデイサービスを利用してそこで筋力低下の防止を図ることになった。
援助の方針と働きかけ
・介護ストレスの軽減(ストレスの発散)
デイサービスの利用中は、できる限り夫のことが本人の心理的な負担にならないように、スタッフが夫の介助や対応に当たり、本人には気楽にデイサービスに集中してもらうように配慮した。
・家に閉じこもらずに、他者との交流を持てるようにする
デイでの交流イベントや趣味教室などへの参加を促し、自然に他者と交流できる雰囲気をつくるようにした。
・体力の低下を防ぐ
本人から生活の中で困っている動作や痛みの部位について聞き取りをし、療法士が本人にあった体力向上訓練の実施方法を検討し、運動プログラムを作成した。リハビリ機器を使用する際には、意欲を持って取り組めるようにその目的や効果を事前に説明した。
利用者の声
デイに通い始めてから、以前よりも腕が上がるようになり、心も体も元気になっています。
結果とまとめ
デイでのリハビリにより、下肢筋力が向上し、腕も上がるようになるなど身体機能が向上して以前よりも元気に生活できるようになった。また、通っていたデイルームには女性が多く、皆穏やかな方ばかりで会話も弾み、たくさん友達ができたようで、スタッフに手紙を書いて下さったり、仲の良い他の利用者にかばんを縫ってプレゼントしたりと社交的・積極的になり、デイの利用をとても楽しんでいる。