経緯
調理援助のサービスで魚焼きグリルを使用した後、グリルを洗い、元通りに片づけた。
しかし、ご利用者宅から退室後1時間ほど経った時、ご家族から電話があり、『グリルの火が消えていない』と連絡があった。
ご利用者(40代女性)は意思の疎通は可能だが、全盲であり、身体的にも一人では立ち上がることはもちろん、起き上がることもままならない難病患者であった。
再発防止
・限られた時間の中で行うサービスのため、ヘルパーは効率よく活動することが求められる。しかし、「うっかり忘れて」ということが大きな危険を招く。幸いこのケースでは、何事もなく済んだが、もしも火事にでもなっていればどうなっていただろうか。単に「うっかり」では済まない出来事である。常に「もしも・・・」ということを考えること。
・活動記録票の『確認(火元・電気・戸締り)』欄にレ点チェックを入れる前には、『指さし確認』を行い、「本当にOK!」と確信してから記入すること。
特に火の元については、調理終了時、鍋をコンロからはずす時、盛り付け時、片づけ時、など数回に渡り確認してちょうど良い。本事例のご利用者については、ご家族と相談し、ガスの元栓から締めることになった。