経緯
病院での診察後の会計までの間、ご利用者が「感染対策のため、院内でなく外でタクシーを待ちたい」と希望した。ヘルパーは、ご利用者の希望通り病院外まで移動し、一旦車イスを停めたが、雨のため屋根の下まで入ってくる車が多いので、車の少ない場所へと移動した。
ヘルパーはその後、ご利用者の後部から「会計を済ませてきます」と伝えたが、ご利用者には聞こえていなかった。その場所でも車の進入が多いと感じたご利用者は、ヘルパーが後ろにいるものと思い、再度移動しようとブレーキを解除した。その場所が傾斜していたので、車イスは前方へと坂道を移動し始め、花壇に当たり停止した。周りの人の『あ~っ!!』という声でヘルパーは気が付いた。
再発防止
・車イスの停止位置は(利用者にとって見渡しや景色がよくない場合でも)安全面に配慮し、道路に向かって(道の傾斜に逆らう形で)90度に停車すること。
・原則、外出時において、ヘルパーはご利用者から離れないこと。やむを得ない場合は、その旨をご利用者に確実に伝えること。また、常にご利用者の見える範囲で行動すること。